カメの病気
結石
尿酸を排出するリクガメに多くみられます。脱水による水分不足、下痢、高タンパクな食事の摂取などが原因として考えられます。小さい結石では目立った症状は現れませんが、臓器を圧迫する大きさになったり、総排泄腔につまったりすると排便・排尿に障害が起こり、いきみ、排泄部周辺が常に尿で濡れている、食欲低下などの症状が現れます。
症状
- 便や尿が出ない
- 排泄部周辺が常に尿で濡れている
- 食欲低下
卵づまり
飼育下のカメに多くみられる病気です。まわりに雄がいなくても、雌は無精卵を持つことがあります。しかし卵を産む場所が確保されていない、栄養状態が悪い、カルシウム不足などの要因により、卵が異常に大きくなってしまったなどの要因から正常に産卵することができず、体内にそのまま残ってしまいます。
症状
- 興奮して走り回る
- 食事を食べない
- ぐったりとして動かない
鳥類の病気
風邪
発症当初は透明な鼻水が出ますが、症状が進行するとそれが白っぽくなり、さらに進行すると黄色に変わります。風邪にかかる原因は人間と同じで、抵抗力が低下している時に寒暖差が激しい場所に置くと、かかりやすくなります。
症状
- 元気がない
- 鼻水が出る
そのう炎
「そのう」とは、鳥類が持つ消化管の一部で、食べ物を一時的に溜める役割を持ちます。主な原因は細菌や真菌の増殖による炎症で、新鮮な食事を与えないと、発病リスクを高めることになります。
症状
- よくあくびをする
- 下痢
- 嘔吐
- 首を上下に動かす
- たくさん水を飲む
発情異常
一般的に産卵は年に1~2回程度ですが、毎月産卵が続いて、食事を吐いたり、尻部をこすりつけたりするなどの発情行動が続きます。これにより代謝障害が起こり、筋肉がすり減る、腹壁ヘルニアなどの症状が起こります。症状が進行すると貧血を起こして弱る、肝障害を起こして衰弱し、命を落とすこともあります。
症状
- 毎月産卵が続く
- 嘔吐
- 尻部をこすりつけるなどの、発情行動が続く
爬虫類(トカゲ・カメレオン)の病気
くる病
トカゲ・カメレオンなどによくみられる病気として、くる病が挙げられます。くる病にかかると骨が柔らかくなり変形する、背骨が曲がるなどの症状が現れます。主な原因として、ビタミンD3やカルシウム不足などが考えられます。くる病は症状が現れると完治させることが難しいので、毎日の予防が重要です。食事にカルシウムパウダーをまぶしておくなどの対策で、きちんと予防してあげるようにしてください。
症状
- 骨が変形している
- 背骨が曲がっている
- 動きたがらない
- 枝など、高いところからよく落ちる
- 食欲不振
脱皮不全
脱皮の際に、正常に脱皮できなくなる状態です。手足の先に脱皮できなかった皮が残っていると、指を欠損してしまうことがあります。主な原因は湿度不足ですので、設置しているシェルターをウェットシェルターにすることをおすすめします。また、飼育環境下に岩や流木を設置し、脱皮の際の引っ掛かりを作ってあげることも、高い予防効果を発揮します。
症状
- 脱皮した皮が剥がれずに残っている
魚の病気
白点病
体表が白点で覆われる病気です。この病気にかかると、敷石などに体をこすりつけるなどの行動を繰り返します。繊毛虫であるイクチオフチリウス、白点虫であるムルチフィリスが寄生することで発症します。
症状
- 体表が白点で覆われている
- 敷石などに体をこすりつける
転覆病
正常に浮くことができなくなり、横転、または転覆してしまう病気です。主に水温の低下や、食事の与えすぎが原因で起こると言われています。転覆することで水面上に出たヒレや腹が感染症にかかってしまう場合もあり、一度かかると完治させることが非常に難しい病気です。
症状
- 正常に浮くことができなくなり、横転、または転覆している
- 食事が食べられなくなることがある