うさぎの病気
足底潰瘍(ソアホック・飛節びらん)
足底潰瘍は「ソアホック」「飛節びらん」とも言い、足の底にある皮膚に起こる病気です。堅い床材や汚れた敷料、肥満による負重の増加などが原因で、かかとで炎症が起こります。脱毛や赤く腫れるなどの軽度の症状から始まり、進行すると腫瘍を起こし、出血や感染することもあります。また、骨に感染すると、敗血症にかかり命を落とすこともあります。
症状
- かかとにかさぶたのようなものがある
- よく毛が抜ける
- 地肌が赤い
毛球症(毛づまり)
ストレスや皮膚病により、取り込む毛の量が多くなってしまった時に、胃などの消化器官につまる病気です。毛が胃につまると、食べ物が流れにくくなり食欲が減少します。また、胃に溜まった毛はタンパク質として作用して徐々に固まり、数センチのボール状の塊になります。うさぎはわんちゃんと違い、毛玉を嘔吐することができないため、毛玉が消化管を閉塞させてしまうことがあり、症状が悪化すると消化管内にガスが溜まり、衰弱してしまうことがあります。
症状
- 食欲減退
- 腹部が張っている
- 動きたがらない
- 元気がない
子宮腺癌
中年齢(4歳以上)の雌のうさぎに多くみられる病気です。高齢になることでホルモンバランスが崩れ、子宮内膜に変化が起こり、「ポリープ形成」から始まり「腺癌」へと進行します。遺伝的な要素が原因で起こることが多く、発症すると移転しやすいという特徴もあります。子宮腺癌が肺に転移すると、呼吸困難になり命を落とすこともあります。
症状
- 膣から血が出ている
- 食欲不振
- 動きたがらない
- 元気がない
サルの病気
結核
サルの結核は、人間と接触することで感染します。反対に、人間に感染することもあるので、注意が必要です。ミコバクテリアという細菌が肺に入ることで、咳や肺炎などの症状を引き起こします。潜伏期間が長く症状が発現しにくいので、早期発見には定期健診を受けることが重要となります。
症状
- よく咳をする
- 痩せてきた
- 動きたがらない
- 元気がない
赤痢アメーバ
主に人間から感染する病気です。細菌感染で、糞尿などから感染します。無症状の場合もありますが、下痢時に血便の潰瘍性大腸炎により命を落とすこともあります。
症状
- 粘着性の血便が出る
- 熱がある
- お腹を痛がるしぐさをみせる
フェレットの病気
副腎腫瘍
様々な種類のホルモンを分泌する副腎という臓器に、腫瘍ができる病気です。腫瘍ができると、性ホルモンが過剰に分泌され、脱毛、貧血、体重減少、生殖器肥大(雌)、前立腺疾患(去勢した雄)などの症状が起こります。副腎腫瘍の多くは良性ですが、悪性の場合もあるので注意が必要です。
症状
- よく毛が抜ける
- 貧血
- 痩せてきた
- 尿が出ない
インスリノーマ
インスリノーマとは、すい臓にできる腫瘍のことです。インスリノーマができインスリンが過剰に分泌されると、低血糖により命を落とすこともあります。3歳以上のフェレットによくみられ、服腎疾患やリンパ腫などを併発している場合もあります。
症状
- ぐったりしている
- ヨダレが出る
- 嘔吐
- 体重減少
- 前足で口のあたりをよく掻く
- 後ろ足がふらついている
モルモットの病気
不正咬合
げっ歯類であるモルモットの歯は、生涯伸び続けます。通常、切歯も臼歯も上下の歯が上手く噛み合わさることですり減り、適切な長さに保たれます。しかしペレットや野菜中心の食生活を続けると、噛み合わせが悪くなり、伸びすぎた歯が舌や頬に刺さり、痛みが生じて食事ができなくなったり、多量のヨダレが出たりすることがあります。ですので、多量のヨダレが出る、歯ぎしりをするなどの異変に気づいた時には、不正咬合を疑う必要があります。
症状
- 多量のヨダレが出る
- 食事を食べなくなった
- 歯ぎしりをしている
胃腸疾患(胃腸うっ滞・盲腸便秘・鼓腸症)
食事中の繊維質の不足、ストレスなどが原因で起こります。食欲減少、腹部が張る・膨らむ、便が小さい・出ないなどの症状が現れます。症状が進行すると命を落とすこともある、恐ろしい病気です。
症状
- 食欲減少
- 腹部が張っている、また、膨らんでいる
- 便が小さい、また、出ない